脱サラ脳筋ゲーマーのゴリ押し日記

脱サラというか失職というか、仕事をやめたゲーマーのブログ。

※ネタバレ注意 ガンジョンを攻略し、パイロットの過去を始末したらぼろ泣きした話。

 

ガンジョンの話をさせてほしい。

enter the gungeonは5年くらい前に出たゲームだ。

ジャンルは2Dシューティング+ローグライク

ドット絵も美麗で操作性も快適、ランダムに手に入る銃器についても古今東西リアルフィクションを問わずあらゆる銃のネタを引っ張ってきている作りこみ。

ローグライクゲーのランダム性を知識と戦略を持って味方につける要素と、弾幕ゲーの困難なステージを実力をつけていけば突破していけるようになる要素が見事に混ざり合ったゲーム。

豊富な知識と高い実力があれば、ステージを突破していける、なおかつランダム要素で何度でも楽しむことができるというゲームになっている。

 

そう。プレイヤーの知識と実力があればだ。

 

  

さて、私は実は結構前にこのゲームを買ったはいいものの、あまり攻略を進めることができずに積んでいた。

大抵の場合、初めのステージである第一チェンバーのボスで死ぬことが多く、最高到達地点も第三チェンバーの道中というほどに下手だったからである。

 

その大きな理由の1つは私の弾幕ゲーにおける致命的な弱点、ボムが苦手だということだ。

このゲームにおいてもブランクと呼ばれるボムに相当するシステムがあるが、それを抱え落ちするか無駄遣いするかの2択になってしまいがちで、あまり有効に使えないことが多かった。

加えて当時は変に拗らせて、wikiも読まず、どの銃やアイテムが強いだのと言った情報も仕入れず、ボスの攻略方法も調べずに潜り続けて死んでいた。

 

知識と実力、そのどちらもが当時の私には無かったのである。

次第に私はガンジョンに潜ることを辞めていった。

 

再び潜るきっかけになったのはdiscordで誰かがやっていた配信を見たことだ。

自分も持っているし久々にやってみるかとガンジョンを立ち上げた。

久々のガンジョンで、昔の通り一層のボスで死んだものの、昔ほど手段を選ばなくなっていた私はあっさりとwikiを頼った。

どの銃とどの銃にこんなシナジーがある、このアイテムは強い、この武器はボス戦むけ、ボス戦においてもこのタイミングでよけれないと思ったらブランクを使うといい、などなど。

また、昔のようにせっかちに敵を倒すのではなく、机にカバーする、柱にカバーするといった地道なやり方もおぼえていった。

 当時しなかったことをすることでゲームは一気に面白いものになり、私はガンジョンにのめりこんでいった。

 

(そろそろネタバレを含むのでやってない方は注意)

 

 

私の到達階層は迅速に伸びていき、再開してから3日後、私は過去を始末する弾丸をこしらえることに成功した。使用していたキャラはパイロットだ。序盤が安定しないがアイテムを入手する能力が高く、アクティブアイテムを追加で持てる能力があり、終盤に強い性能が好きだったからだ。

 

達成感とともにパイロットで弾丸の材料をすべて集めきったとき、弾丸を作ってくれる鍛冶屋の言葉に私はハッとした。

「誰かを置き去りにして逃げたこと、悔やんでいるのね。幸運を祈るわ」

ゲームの攻略に夢中になっていた私は背景のストーリーをすっかり失念していた。

当たり前の話だが彼には始末したい過去があったのだ!

 

そして明かされるパイロットの始末したい過去。

友とスカベンジャーをしているさなか、突如あらわれた巨大な戦艦が投降しろと呼びかける。「俺を置いて逃げろ」と叫ぶ友。彼は友を見捨てて逃げた過去を始末したかったのだ。そして選択の時。

 

  シップAIへ:全出力を機体前方の砲に集中!

 

  ワープして逃げる

 

どちらを選ぶべきかは自明だが2択にすることで過去のパイロットがとってしまった行動がわかる。巨大な戦艦に対して挑む勇気が過去の彼にはなかったのだ。

勿論選ぶのは前者。そして始まる激熱の戦闘

 

はじめて戦ったときはミサイルの存在に気づくことができずに負けたものの。二回目の戦闘では勝利して過去を始末することができた。友を救い、そして開かれるアモノミコンの画像には友と乾杯するパイロットの姿。

 

達成感ともにあふれ出る涙を私は止めることができなかった。

今キーボードを打っている最中もなお涙がにじんでいるほどだ。

 

 

このゲームは強さをデータとして積み上げることはできない。

銃をアンロックすることでダンジョン内に出てくる銃のランダムプールに新たな銃を加えることはできるが、それでキャラクターが強くなるわけではない。

だからこそクリアした時の達成感は計り知れない。

まだほかのキャラクターの過去は始末していないがやりこみ要素がまだまだあるようなのでこれからまだまだこのゲームで楽しめる事だろう。